犬村小六 先生が贈る王道ファンタジー群像劇。第7巻は黒薔薇騎士団の実権掌握を目論む
“ジャンジャック”と、白猫軍を率いて頂上決戦に臨む“ガガ”のせめぎ合いを描きます。
(イラスト:こたろう 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453302 】
“マリアーナ”の胸に秘めた願いすら知り尽くした上で、骨の髄まで利用する“義春”の
慈悲も容赦もない姿から彼が抱く野心の強さを改めて見せつけられます。唖然とするほど。
時勢の読みも卓越しているからこそ“ガガ”や“ジャンジャック”の敵たり得る訳ですが。
己が持つ切り札こそ絶対的な優位と信じ、それでいて致命的な脛の傷も併せ持つ“ガガ”
と“ジャンジャック”。両者が互いに決戦の火蓋を切る契機を見定めている間に束の間の
幸せを味わう様子は嵐の前の静けさを印象づけるようで手に汗を握る緊張感が味わえます。
聖珠に込められた、歴々の継承者たちの想いの残滓。その一端が約束を果たす遠因となる
あの結末は熱くもあり、切なくもあり。こたろう 先生の見開き挿絵も演出としてお見事。
戦局の鍵を握るのは“ルーシー”となるのか、次巻の完結をしかと見届けたいところです。
2026年08月05日
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