2025年11月27日

『新説 狼と香辛料 狼と羊皮紙XIII 羊たちの宴<下>』

支倉凍砂 先生が描く賢狼の娘と聖職者による旅路。第13巻は様々な思惑が渦巻く公会議に
足を運ぶ“コル”が「薄明の枢機卿」として何を為すか。その一部始終を描く完結巻です。
(イラスト:文倉十 先生)

https://dengekibunko.jp/product/spice-and-wolf/wolf-on-the-parchment/322504000331.html


“エーブ”に問われた「全身全霊をかけたいこと」。公会議へ臨むに際して足りない何か
と聖職者を目指して“コル”が旅立つ冒頭の場面を思い出させるかのような演出がお見事。
彼女を「貨幣とは何か」を突き詰めて出し抜くあたりに彼、そして本作らしさが窺えます。

“コル”が敵の懐とも言える教皇庁において登壇し、聖職者として在るべき姿を語る奇跡。
これまでの道程を思えば感慨深さもひとしおです。様々な願い、そして努力が報われると
期待に胸が高まる中で、この流れを良しとしない者たちが振りかざす「神の錫杖」に驚嘆。

“ミューリ”が“コル”の頑固さをどこまで支えられるのか。彼の騎士として胸に感じる
熱量を信じて賭けに打って出る姿は圧巻の一言。文倉 先生の挿絵による演出も光ります。
彼が時の人となろうとも、2人の旅はまだ続くのだと思うと嬉しさが勝るというものです。

posted by 秋野ソラ at 00:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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