2025年11月25日

『死神さん、やさしく殺してキスをして』

「僕の愛したジークフリーデ」から約4年ぶりとなる 松山剛 先生の新作は、ロンドンで
死神として活動する少年が聖女と呼ばれる少女との契約を巡って葛藤する様子を描きます。
(イラスト:つくぐ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/shinigamisan/322506000655.html


ロンドンが明けない夜に陥って8年と3か月。“ジェームズ”は当時の事故で両親を失い、
妹を残し自らも死を迎えた瞬間、ある男と「死神」になる契約を交わし蘇生する。世界の
“寿命平衡”を保つため人の寿命を奪い続ける彼はそれを復活させる少女と邂逅する──。

「私を殺してちょうだい」と“メアリー”にお願いされた“ジェームズ”の戸惑い。その
背景にある死神という仕事の弊害、聖女の役割、そして夜とは何なのかを窺わせる2人の
かけがえのない時間の過ごし方が興味深く、話が進んでいくごとに惹き込まれていきます。

「自分の命と私の命、どっちが大事?」と“メアリー”に問われた“ジェームズ”の答え。
その覚悟を“チェルシー”からの言葉や“マーガレット”の流した涙が支えることになる
話運びが印象的で、彼が導いた結果の行く末もまた好感触。お薦めしておきたい一作です。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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