2025年09月01日

『ミドルノートにさよなら』

「公務員、中田忍の悪徳」の 立川浦々 先生が贈る新作は、ミッションスクールの女学院
に通い、唇を重ねるほどに絆の深い2人の少女を襲う無慈悲な試練とその行方を描きます。
(イラスト:楝蛙 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09453259


“真白”は小柄でぷっくりとした愛らしい少女。そんな彼女を護りたいと“彩音”は思う。
“真白”が信仰する神なんてものより自分のことを信じてくれればいいと“彩音”は願う。
“真白”の体に訪れてしまう、避けようのない変化を受け入れる姿を目にするまでは──。

少女たちの禁断の恋を腕を組んで眺める、なんて微笑ましい展開などさせないとばかりに
あの現実と向き合う“真白”と“彩音”の複雑な心境を描ききる 立川 先生のこだわりは
称賛の言葉を贈るしかなく。2人が紡ぐ歌の尊さがどんなものか想像しながら読みました。

“真白”が一歩踏み出したその先で、感情をぐしゃぐしゃにした“彩音”の生き様もまた
驚かされるばかりで。他者の介入など不可能な、2人だけで培ってきた絆をミドルノート
の香りに別れを告げる形で整理する結末は脱帽の域。立川 先生渾身の一作、お薦めです。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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