2025年07月24日

『この青春に、別解はない。 -デルタとガンマの理学部ノート2-』

逆井卓馬 先生が贈る科学と日常の謎を交えた青春ラブストーリー。第2巻は“日知”と
“甘南備”を陥れる怪文書を掲出した犯人を捜すべく“出田”たちが天狗の謎に迫ります。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/rigakubu/322410000811.html


生物部に古くから残る「天狗の正体について」と題した報告書。これを科学的に解明する
と意気込む“岩間”たちが合宿に臨む、というこれもまた青春たる雰囲気を醸し出す中で
“出田”の妹が安易なラブコメは許さないとも言わんばかりの意思を示すのがまず印象的。

フィールドワークをこなす中で、オカルトじみた話やサブカルチャーっぽいネタも絡めて
コメディっぽい流れを作る構成は一見すると微笑ましく。ただそれすらも天狗の謎を追う
“出田”たちをミスリードさせる要素として使ってくるあたりは容赦ないミステリの風格。

青春の1ページに潜むほんの僅かな違和感に気付く“甘南備”と“日知”。その積み重ね
によって明らかになる冒頭の怪文書騒動、そして天狗祭事件の真相には唖然とするばかり。
人生を左右する結末を導いた“出田”が悩みつつも唯一の正解を得た点を救いに感じます。

posted by 秋野ソラ at 00:17 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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