2025年06月10日

『誰が勇者を殺したか 勇者の章』

シリーズ累計30万部を超す、駄犬 先生の大人気ファンタジー作品。第3巻は“ザック”が
立ち寄ったリュドニア国の勇者“カルロス”が命を落とした事実、そして真相に迫ります。
(イラスト:toi8 先生)

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勇者であり、兄である“カルロス”を慕うがあまり“エレナ”が“ザック”に言いがかり
をつけている。そんな印象を受けつつ読み進めていくと、彼女の言動も致し方ないことが
分かってくると共に、“ザック”もまたあの回答をせざるを得ないのが得心のいく話運び。

リュドニア国に潜む魔王軍との内通者、変幻自在の魔物“シェイプシフター”は誰なのか。
“ザック”が勇者であることを拒む人物が表に裏にと描かれる中で“カルロス”はそれを
どんな気持ちで眺めていたのか。読み終えた後で思い返すと複雑な感情が胸をよぎります。

足並みが揃わない“ザック”たち勇者一行を見て、“カルロス”が彼に諭したあの言葉も
現在に至る必要な要素だと痛感させられるが故に、最後に“エレナ”の流した涙が切ない。
プロローグのやり取りを振り返り、兄を偲んで生きていく彼女の生き様に思いを馳せます。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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