2025年04月14日

『鏡面のエリクサー 天久鷹央の事件カルテ』

TVアニメに続いてTVドラマが放映を迎える、知念実希人 先生が贈る本格医療ミステリー。
天医会総合病院の院長“大鷲”が事件の容疑者となる危機に“鷹央”が立ち向かいます。
(イラスト:いとうのいぢ 先生)

https://www.j-n.co.jp/books/978-4-408-55942-1/
https://atdk-a.com/
https://www.tv-asahi.co.jp/ameku-takao/


“大鷲”の代わりに“鷹央”が院長となる可能性。それに並々ならぬ恐怖を抱く彼女の姿
からも病院経営には医療知識だけでは立ち回れない実情が容易に想像できます。その契機
となる彼と縁の深い議員“八千代”の手術を、彼自身が担当した所から物語は始まります。

「せん妄」、身体的な負担により生じる精神機能の障害が“八千代”に発生した理由とは。
“鷹央”たちが辿り着く、とあるクリニックと怪しげな治療法の存在。それすらギミック
でしかない、という真相に驚かされつつ標準治療の存在意義、重要性を認識させられます。

今回、幕間の中で“大鷲”が叔父として姪である“鷹央”をどう評価しているか独白する
場面が印象的で、エピローグにおいてその想いを語られた“小鳥遊”の受け止め方も注目。
“鴻ノ池”とは違う目線で新たな良き理解者が彼に現れたことを興味深く見守りたいです。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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