2025年01月29日

『母をたずねて、異世界に。4 〜実はこっちが故郷らしいので、再会した家族と幸せになります〜』

藤原祐 先生が贈るスローライフ・ファンタジー。第4巻は家族が増え賑やかなハタノ家を
王都より第三王子が訪れ、彼の置かれた境遇と悩みに触れた“スイ”が解決策を示します。
(イラスト:しの 先生)

https://www.kadokawa.co.jp/product/322408001478/
https://comic-walker.com/detail/KC_005820_S


“ノアップ”と再会した“スイ”の母から抱いた彼に対する違和感。「余」であることに
こだわる彼の意図を探るため“スイ”が腹を割って話した想いがまるで強靭な刃物のよう。
料理で王室を救い、王国に変革をもたらす“スイ”の影響力が今巻でもまず示された形で。

“カレン”が子供の頃に魔術を使えなかった、という話に“スイ”が覚える記憶の喪失感。
“ノアップ”が告げた属性相剋の話、そして“ミント”の身に起こる変化。未曽有の事態
を前に伝手を駆使する“ヴィオレ”の姿から「家族」に対する強い想い、覚悟が窺えます。

“スイ”の過去にすがるしかない厳しい現状でも属性相剋を治す術を模索する彼の責任感。
思いがけない所から気付きを得て、忘れていた大切なものを取り戻す彼が想いを通わせる
姿は心がほっこりします。家族の証が印象深いエピローグからどう続くのか興味深いです。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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