古河絶水 先生が贈るスペクタクル宮廷劇。第2巻は“幸月姫”を女王に掲げ摂政となった
“奇智彦”の前に現れる彼女の祖父“太刀守”の意図を推し量る、緊迫の顛末を描きます。
(イラスト:ごもさわ 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453158 】
「謀反ではない」と主張する“奇智彦”に国内外で批判の声があることを肌で感じる所に
軍勢を引き連れ彼の器量を知りたいと嘯く“太刀守”の意図が読めない不気味さ。加えて
嫁にとれという娘“愛蚕姫”の得手とする占いから感じる胡散臭さが先を読ませない展開。
経済面でも難を抱える“奇智彦”の苦心を他所に国のあちこちで相撲に興じる“荒良女”。
狂言じみた彼女の行動に意味があるとはいえ、内憂外患の言葉がふさわしい彼の臣下たち
を見るに「よく摂政やれてるな」と言うしかなく。そこに舞い込む陰謀劇が泣きっ面に蜂。
窮地を好機に変えるべく策を巡らす“奇智彦”に寄り添い彼の心を見定める“愛蚕姫”が
どう評価を下したか。そこにどう“太刀守”が関わるか。思い思いの腹の探り合いを経て
辿り着いた結末がこれまた興味深い。“奇智彦”を取り巻く人間模様の移ろいに注目です。
2024年05月28日
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