2024年05月09日

『王様のプロポーズ6 銀灰の妖精』

橘公司 先生が贈る新世代最強の初恋を描くファンタジー。第6巻はあるゲームをプレイ
する人々が昏睡状態に陥る謎を解決すべく“無色”たちがそのゲーム内に乗り込みます。
(イラスト:つなこ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/202109propose/322310001332.html
https://www.ganganonline.com/title/1629


冒頭のほんわかした“無色”たちのやり取りから、“緋純”の静かなる怒りの波動を経て
「ゲーム」が始まる今回の話で鍵を握る“ヒルデガルド”。深刻な事態に突入した割には
不審な挙動を見せる彼女から、安易にシリアスな雰囲気へ突き落さない気概すら感じます。

相手が仕掛けてきた「ルール」を覆す手腕は見事ながらも色々と残念な“ヒルデガルド”。
彼女お手製の“彩禍”データモデルに感銘を受ける“無色”もまた同じ穴の狢すぎて脱帽。
そして「アレ」しないと出られない部屋で2人が互いのことを知ろうとする顛末が印象的。

“ヒルデガルド”が長年いだいてきたコンプレックスを、自ら作り上げた“シルベル”と
共にお姉ちゃんパワー全開で乗り越えていく展開はコミカルでありながら実に熱い。黒幕
の動きもさることながら、“彩禍”に対するあれこれも気になる続きから目が離せません。

posted by 秋野ソラ at 00:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190888601
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック