2024年02月23日

『サイレント・ウィッチ VII 小冊子付き特装版 沈黙の魔女の隠しごと』

依空まつり 先生が贈るファンタジー作品。シリーズ9冊目は正体がバレる恐怖に怯えつつ
“モニカ”が“クロックフォード”公爵と“フェリクス”の関係について調査を進めます。
(イラスト:藤実なんな 先生)

https://kadokawabooks.jp/product/silentwitch/322311000071.html


〈偽王の笛ガラニス〉が選択を誤ったと独白する様子にどこか悲哀を感じさせる破壊作戦
の顛末。その中で“モニカ”が「沈黙の魔女」らしからぬ行動に出てしまうその様子から
抱えた矛盾に心を軋ませていることが窺えて、不安な気持ちを抱かずにはいられません。

その“モニカ”が頭を悩ませる「左手を負傷した女子生徒」を捜す“フェリクス”の執心。
彼女の不安を取り除く代わりに彼の秘密を探るよう取引を提示する“ブリジット”の手腕、
辿り着いた一つの推論には驚かされるばかりで。“メアリー”が言ったあの一言も含めて。

“モニカ”と友だちになりたい“ラウル”が見せる意外な察しの良さ、そして振るう力の
異様さにも注目しつつ、いよいよ打って出る形になる彼女の決断は吉と出るか凶と出るか。
チャットノベル形式の小話集を読んで心を和ませながら本編の続刊を待ちたいと思います。

posted by 秋野ソラ at 00:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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