2024年02月09日

『異世界薬局 10』

高山理図 先生が贈る薬局ファンタジー。第10巻は迫る闇日食の時を前に準備を進めていく
“ファルマ”と“完治”が願う未来に辿り着けるのか、激動する世界の行く末を描きます。
(イラスト:keepout 先生)

https://mfbooks.jp/product/pharmacy/322310000154.html
https://isekai-yakkyoku.jp/


終活。“ファルマ”がいつ居なくなっても大丈夫なように携わってきた役割を委ねていく
様子が迫る決定的瞬間を印象づけてきます。その雰囲気を察して訝しむ者もいれば、抗う
ために策を講じる者も居たりとそれぞれに彼と培ってきた絆の深さも窺えて実に感慨深い。

講義中の生徒たちに課した思考実験。“ファルマ”が問いかける医療の進化と倫理観との
関係性、出来ることとしてはいけないこと、医療従事者として求められる責務を自問自答
し続けている彼の想いが胸に響きます。“エレン”が落涙する様子にもグッとくるものが。

「ファルマ」となった“完治”。「完治」となった“ファルマ”。長い時を経てお互いに
患者と直に向き合う薬剤師としての一歩を踏み出した晴れ晴れしい姿を見ることができて
喜ばしく思います。艱難辛苦を乗り越えて完結へと辿り着いた 高山 先生へ心より祝福を。

posted by 秋野ソラ at 00:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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