rurudo 先生が描くキャラクターを元に、綾里けいし 先生が小説を綴る大型プロジェクト。
第2巻は吸血鬼連続殺害事件の謎を追う“エル”たちがこの世界の真実に触れていきます。
(イラスト・企画:rurudo 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/carneades/322303001649.html 】
かつて吸血鬼の暴挙により滅ぼされる命運を辿るはずの人間が、抗う術を託した「狩人」。
連綿と続く両者の闘争も「吸血姫」と「最後の狩人」との伝説の戦いを契機に沈静化した
・・・はずだったのが、その「最後の狩人」が再来したという真相を探るのが今巻の導入部。
“エル”と“イヴ”の仲睦まじいやり取りを温かく見守る一方で、「最後の狩人」を知る
“ノア”が繰り返す意味深長な発言や、彼女のペット“ハツネ”が見せる不可解な言動が
示す意味に焦点をあてることにより、この世界の不穏さが見えてくる話の見せ方が印象的。
“ノア”と“ハツネ”が紡ぐ「つまらない御話」から窺える、かけがえのないつながりが
まさに崇高で、rurudo 先生の挿絵もその演出に一役買う見事な出来栄え。「女王の冠」
というキーワード、そしてエピローグの引き具合、続きが気になると言わざるをえません。
2024年02月06日
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