2024年01月30日

『モンスターの肉を食っていたら王位に就いた件 2』

駄犬 先生が贈る、勘違いから始まる狂食英雄伝。第2巻はドルセンの皇女“カーミラ”が
ファルーンに単身潜入し、なぜか正妃の座を懸けた決戦が始まったりする顛末を描きます。
(イラスト:芝 先生)

https://gcnovels.jp/book/1613


剣術指南役を務める“ヤマト”の配慮、“カーミラ”を妹にすべく臨む“フラウ”の思慮、
彼女たちのためとしても始まる妃候補選考会に名乗りを上げてくる“カサンドラ”の考慮。
“マルス”の苦慮を他所に、世界制覇に向けて流されていく彼の状況が相変わらず面白い。

モンスターの肉を「きちんと調理して食べるべき」という“カーミラ”の真っ当な意見が
新鮮に映るくらいの異常さが常態化しているファルーンで、“マルス”が生肉を食べねば
ならないという概念を王国内に固着させる逸話も出てくるのだから同情を禁じ得ない所で。

思いがけず運命に翻弄される“シーラ”の経緯や、ドルセンの政変で“カーミラ”を含め
思う所ある者たちが力を見せつける動きを踏まえて、いよいよファルーンへの風当たりが
強くなるであろう苦境すら何事もなく乗り越えそうな“マルス”の今後の挙動に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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