古宮九時 が贈るオカルトアクション。第2巻は床辻消失の脅威を前にして土地神となった
“蒼汰”、妹の“花乃”、彼と命運を同じくする“一妃”が思い思いの感情をぶつけます。
(イラスト:二色こぺ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/tokotsuji/322303001004.html 】
“一妃”が青己兄妹の関係を「面白い」と表現する感覚。共に暮らすことを楽しめる情緒。
“双華”が姉の価値観に示す無理解。自分たちと共に在るべきと集約を図る決定的な齟齬。
命を懸けた姉妹喧嘩の果てに流した涙の意味もまた「人でなし」の象徴のようで印象深い。
“花乃”が遭遇した《血汐事件》。その犠牲者の一人“紀子”にまつわる怪異と対峙する
“蒼汰”や“一妃”の姿を見て、自分の胸にある恐怖と向き合って、自分に出来ることは
何かを模索し、自分が自分であるための生き方を選ぶまでに成長したあのやり取りは見所。
“蒼汰”が妹を守るため地柱を半端な形で引き継いだその覚悟。酷評する“墨染雨”にも、
呆れる“夏宮”にも、そして怒りをあらわにする“双華”にも物理と鋼の精神力で示した
彼らしい振舞いが圧巻。妹の決意すら尊重する並外れた彼と、床辻の未来に幸らんことを。
2024年01月25日
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