依空まつり 先生が贈るファンタジー作品。シリーズ8冊目はスピンオフ。七賢人になる
以前の若き“ルイス”が魔術師養成機関で問題行動を起こしまくる異端児ぶりを描きます。
(イラスト:藤実なんな 先生)
【 https://kadokawabooks.jp/product/silentwitch/322307000843.html 】
貧しい村で育った“ルイス”の生い立ち。“カーシュ”の教えや“ショーナ”の言いつけ。
“ラザフォード”との偶然の出会いと転機。“モニカ”に厭味ったらしく振る舞う今とは
結びつかない“ルイス”の荒々しい少年時代が新鮮すぎて、逸話一つ一つが驚きの連続で。
寮で同室となる“オーエン”と気が置けない仲になるまでの経緯や、嫌がらせを仕掛ける
“アドルフ”に正攻法や搦め手で仕返しする顛末、試験で後塵を拝する“ロザリー”との
かけがえのないやり取り、と“ルイス”が「ミネルヴァの悪童」と呼ばれる過程が面白い。
今まで己の力だけで生きてきたと信じ、魔術師となることに然程の意味も見い出してない
“ルイス”が何かを背負うことの意味を知り、変わる決意を示したラストが実に印象的で。
冒頭で「七賢人になってやるからな」と嘯くのも得心がいきました。続きも楽しみです。
2023年12月18日
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