2023年12月11日

『継母の連れ子が元カノだった11 どうせあなたはわからない』

紙城境介 先生が贈る同棲ラブコメ。第11巻は修学旅行で向かう沖縄でもイチャつきたい
“水斗”と“結女”が、気の緩みを突かれて秘密の交際がバレそうになる顛末を描きます。
(イラスト:たかやKi 先生)

https://sneakerbunko.jp/product/motokano/322307000138.html
https://tsurekano-anime.com/


“明日葉院”からの突然の告白。裏があるのでは、と“水斗”が訝しむのも無理はなくて。
実際、不自然な行動に出たりして怪しさ炸裂な彼女の真意を探るのが話の主軸かと思えば
“水斗”と“結女”が旅行中に及んだ密会を盗み見た者の特定がメインになるのが面白い。

誰がホームズでワトソンか。“明日葉院”が怪しい、と最初に目を向けさせてから様々な
点と点を結び付けていくミステリな展開はシリーズのマンネリ化を防ぐ面でも意義のある
演出に繋がっていたかと思います。犯人の落としどころとして難を残さないところも見事。

謎解きの裏で“明日葉院”が見せた態度の豹変。“結女”が挫けそうになりながらもその
意味と向き合い、過去の自分と突き合わせながら一つの解に辿り着くのもまたミステリで。
話を丸く収めた“水斗”が受けたあの借りはいつ返せるのか、色々な意味で興味津々です。

posted by 秋野ソラ at 00:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190688774
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック