2023年11月02日

『ロクでなし魔術講師と禁忌教典23』

羊太郎 先生が贈る超破天荒新世代学園アクションファンタジー。第23巻は“ジャティス”
の手で“セラ”が生き残る夢の世界へと送り込まれた“グレン”に決断の時が迫ります。
(イラスト:三嶋くろね 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/201411rokudenashi/322305001386.html
http://rokuaka.jp/


正義の魔法使いとなった“グレン”が“セラ”と夫婦になる、という違和感に彼が気付く
ことなく幸せな夢の世界に縛られるのを見届ける。このもどかしさは中々のもので、彼を
信じる“システィーナ”たちも見るに“ジャティス”えげつないと思わずにはいられない。

そんな覚めてほしくない夢の終わりを“グレン”が感じないワケがない。夢の中でも教師
として過ごす彼に、正義の魔法使いとしての矜持をいま一度、刻みつけるのが「あの人」
という演出もifゆえに、ということで感慨深い。歩み出す彼を描く挿絵がまた印象的で。

“グレン”と“ジャティス”、それぞれの胸にある「正義の魔法使い」の理想がぶつかる
その先に何があるかは読んで確かめていただくとして、エンディングの浮沈が激しすぎる。
思い出すだけで切なくなる「彼女」の独白を引きずったまま最終巻の刊行を待ち侘びます。

posted by 秋野ソラ at 00:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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