2023年06月26日

『双星の天剣使い3』

七野りく 先生が贈る、転生英雄と美少女たちの華流戦乱ソードファンタジー。第3巻は
“アダイ・ダダ”の陰謀により栄が削弱していく中で“泰嵐”の命に目をつけられます。
(イラスト:cura 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/202211tenken/322212001169.html


力不足かつ堕落している栄の皇帝、その実態を見せつけられて分かりやすい腹立たしさを
覚えると共に、戦線を維持する“泰嵐”たちの努力が報われない虚しさが胸に去来します。
“アダイ・ダダ”の筋書き通りに戦況が進んでいくことでやるせなさを感じる点も同様に。

いかに“隻影”や“白玲”が強くても、どれだけ“明鈴”や“瑠璃”が聡明であろうとも、
“泰嵐”に仕組まれた冤罪を食い止めることは出来ず、読み手の想像にも難くない悲劇を
見届けなくてはならないのが切ない。“オト”の活躍も目を見張るものがあったのですが。

“隻影”の想いとはすれ違う“アダイ・ダダ”の狙いが見え隠れする中で、俄然気になる
挙動を見せた“蓮”の動向にも注目。悲しみに暮れる“白玲”が滂沱する涙を目の当たり
にした“隻影”は彼女、そして親父殿の心に報いることができるのか、第二部も期待です。

posted by 秋野ソラ at 00:03 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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