2023年06月06日

『ちいさな君と、こえを遠くに2』

ツカサ 先生が贈る、夢を諦めかけた少年と夢に向かう少女たちの物語。第2巻は“奏太”
たちが“エレナ”の次回作に出演するにあたって乗り越えるべき課題に焦点を当てます。
(イラスト:しらたま 先生)

https://lanove.kodansha.co.jp/books/2023/6/1.html


“塔子”と遊びに出掛けたことを“空”たちに釈明する形になる“奏太”のモテモテぶり
には変わらずうらやまけしからん、の一言。その一方、東京で収録することになる彼らを
待ち受ける“エレナ”の期待の高さと、己の力不足を不甲斐ないと痛感する展開はシビア。

“エレナ”が作ったPVの評判の高さゆえに、プレッシャーを小さな体で受け止めきれない
“空”の不安な心に“奏太”だからこそ寄り添ってその解消につなげていく場面には実に
心救われるものがあります。キスだなんだと姦しい姿を見ているほうが心温まるものです。

次回作に懸ける“エレナ”の想いに応えようと、「ソウタ」から“奏太”として歩み出す
後押しの一つとして“空”の頑張りが影響したのも物語が好転する印象を強めてくれます。
声を届ける夢追い人でもある彼の隣には誰が居ることになるのか俄然気になるところです。

posted by 秋野ソラ at 00:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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