2023年05月30日

『魔女と猟犬4』

カミツキレイニー 先生が贈るダークファンタジー。第4巻はかつて魔女災害が発生した村
で処刑されたはずの魔女が復活した噂話の真偽を確かめるべく様々な思惑が渦を巻きます。
(イラスト:LAM 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09453115


エイドルホルンの村を襲う飢饉がもたらした“フランツィスカ”の魔女災害、魔女の晩餐。
農婦“エイダ”の視点で語られるその凄惨な光景が衝撃的すぎてまず圧倒されます。その
魔女を探す行程を異端尋問官たちと同行する宮廷詩人の目線で追っていくのが新鮮な今巻。

グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」の内容をなぞらえつつ、魔女の人物像などを深掘り
しながら真相に迫っていく展開はさながらミステリのようで、話を類推しながら読むのが
楽しくなる話運び。影がちらつく“ロロ”たちがいつ介入してくるのか、という点も含め。

様々な愛が色々な形で試される結果、明かされるお菓子の魔女“フランツィスカ”の正体
に再び圧倒されます。実績を重ねていく“ロロ”たちを疎ましく思う者たちの思惑も未だ
ちらつく中、これまたとんでもない予告を挟んできた話の続きがどうなるか興味津々です。

posted by 秋野ソラ at 00:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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