友麻碧 先生が贈る本格ファンタジー作品。 第6巻は“マキア”が世界で一番悪い魔女と
呼ばれる「紅の魔女」の記憶を受容することが如何に重いことか、身をもって体感します。
(イラスト:雨壱絵穹 先生)
【 https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/maydare/322209000928.html 】
ヴァペル教国の平穏を支える大結界「緑の幕」。その中で“エスカ”や“緑の巫女”から
告げられる様々な事実、何より生まれ変わる前の記憶を持つ彼女の言動に動揺を隠せない
“マキア”や“トール”。不安に思う点が異なる所にまず注目。というか彼がいじらしい。
そして“カノン”から告げられる、ヴァペル教国の秘中の秘。触れれば記憶を返すという
世界樹が“マキア”に、「紅の魔女」と呼ばれるようになった過去の自身を思い出させる。
その過程が実に愛しくて、そして切なくて。“カノン”の主張もこれで得心がいきました。
眠りから覚めた爽やかさと裏腹に、大切なことを忘れ続けていた“マキア”が自責の念に
駆られるその姿から重苦しい空気がのしかかります。“トール”との深い絆を築いてきた
彼女だからこそ、過日の「約束」を果たせるのかどうか。その動向から目が離せません。
2023年05月29日
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