様々な協力の下、著者である立川浦々さんが頒布する「公務員、中田忍の悪徳」超公式的
非公式スピンオフ同人誌。ある女性との関わりと通じて“忍”の人物像を深掘りします。
(イラスト:楝蛙 先生)
【 https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=1896255 】
「生きている」とは何か。誰かの力になることを誇らしく思う“千尋”が区の福祉生活課、
非正規職員として働くようになった1月のある日、中途半端な時期に移動してくる人物の
教育係を任される。名は“中田忍”、相当キレてる変な男で悩ましいことになりそう──。
良かれと思ってやったのに。そう思わずにはいられない“千尋”の胸中を慮ったかの如く
“忍”が出した助け船に感銘を受けつつ、福祉に泣く者を作ってしまった消せない過去を
彼がどう認識しているかも窺えて考えさせられます。愛、とか単純に括れないその感情が。
耐用年数が存在する、という福祉の仕事に携わる“忍”や“千尋”の関係を深掘していく
ことは商業作品として求められないかも知れません。ですが、彼の悪徳を把握する材料の
一つとして本作を活用することは原作6巻を読む前後を問わず意味があるように思います。
2023年05月24日
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