田尾典丈 先生が贈るやり直しファンタジー。第2巻は誘拐された“ロモロ”が“モニカ”
の運命を左右する女傑、そして魔族との関係を見直す鍵となる者との邂逅を果たします。
(イラスト:にゅむ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/nisyume_hero/322212000650.html 】
暗殺者“リベラータ”にも物怖じしないどころか一計を案じる“ロモロ”の強かさは流石。
侍女長“ベルタ”が彼に惚れ込む“テアロミーナ”の変貌ぶりに内心で困惑するのも納得。
事の顛末を経てやり直す前の記憶を保持している誰かの可能性を示している点が興味深い。
大量に積雪した風景にはしゃぐ“モニカ”に対して、雪合戦を通じて姉が抱える問題点を
指摘する“ロモロ”の容赦の無さ。厳しい言葉の中に姉を案ずる優しさが感じられて良き。
姉の勇者の資質を探る彼が新たな恋の息吹を芽生えさせたり、と何とも罪作りな少年です。
“マブル”との再会から判明する、これから起こる魔族侵攻の裏側にある知られざる背景。
“モニカ”たちの次なる指針となるファタリタ王立校への入学、そこを目指すまでの顛末
からも感じる彼女が元いた未来との差異。“ロモロ”はどこまで対処できるのか注目です。
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