2023年03月30日

『異世界忠臣蔵3 〜仇討ちのレディア四十七士〜』

伊達康 先生が贈る痛快討ち入りファンタジー。第3巻は騎士団の解散、国外追放の下知
を受けた“クラノス”たちの次なる手の内を、“喜一”の人たらしぶりと共に描きます。
(イラスト/紅緒 先生)

https://www.shogakukan.co.jp/books/09461164


臨時宰相に就任した“ソシオ”へ“クラノス”が殴り込みを掛けるのも分かるあの仕打ち。
彼主体で新設される保安局へ潜り込む意思を示す“エナーナ”たちの団員としての誇りが
伝わってきて良いです。そこから担任の例えを出してくるのが 伊達 先生の絶妙なセンス。

下知を伝えに来た“喜一”に現を抜かす“アンスヴェイ”の姿に“マギュー”が釘を刺す
緊張感の無さを見せるのがまた騎士団らしい。解散と共に様々な挙動を見せる団員の中で
強行に出る“ミナイツェ”連合へちゃんと対応する“クラノス”の思慮には驚かされます。

“ソシオ”も本件に思う所あることを知らしめるべく“クラノス”が手合せして勝てない
「あの人」の見せた覚悟もそうですが、結末に至る青写真を描いた「黒幕」のずる賢さが
印象に残ります。“喜一”がどんな真相を目の当たりにするのか、続きが気になる所です。

posted by 秋野ソラ at 02:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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