冬条一 先生が贈る、ヒロインたちが暗躍する新感覚ラブコメ。第3巻は“葉”の恋心が
向かうのは“あいり”か“千鶴”か。過去、現在、そして未来を見据えて答えを出します。
(イラスト:ここあ 先生)
【 https://www.shogakukan.co.jp/books/09453117 】
中学1年生の記憶。“葉”の差し伸べた手に救われた女の子が「もう泣かない」と決意し
彼の思い描く「世界一理想の女の子」になると、臥薪嘗胆の思いで高嶺の花なったのだと、
だからこそ数々の「お願い」に繋がるのが分かって驚愕すると共に空恐ろしくなるワケで。
高校1年生の忘却。加害者は忘れても被害者は忘れない、とはよく言われますが、全てを
理解した上で見せた“新”の振舞いには骨があると感じます。同じく掘り起こした過去や
今の気持ちを綯い交ぜにしながら恋に決着をつける“葉”の真摯な態度に好感が持てます。
高嶺の花には逆らえないのは誰だったのか。アフターケアに回る“美紀”が代弁する言葉
一つ一つから“葉”の「大切だと感じるもの」が伝わってくる、実に印象的な一幕でした。
前向きな想いで物語を締めくくるのも見事です。無事の完結を心よりお祝い申し上げます。
2023年03月28日
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