2023年01月24日

『陽キャになった俺の青春至上主義』

持崎湯葉 先生の「第14回GA文庫大賞・金賞」受賞作。高校デビューで陽キャに転じた
少年が陰キャな人々から好意を寄せられまくる、陰陽混合ネオ・アオハルコメディです。
(イラスト:にゅむ 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815618667/


中学時代に味わった異性への苦い思い出を糧に、努力を重ねて陽キャとなった“橋汰”。
ある日を境にクラスの陰キャ女子“遊々”から恋心を抱かれた彼は、好きな少女漫画の
キャラっぽくピンク髪のギャル風にイメチェンしてきた彼女に度肝を抜かされるが──。

“宇民”や“龍虎”も同様に気づかうことで「ラブコメの匂い」を漂わせることになる
“橋汰”の想定外なモテっぷりがまず面白い。彼にとっての本命である“カエラ”との
こそばゆい距離感にはニヨニヨさせられます。ここまでは陽キャを謳歌している風です。

本作の注目点は、陰キャと自分を卑下する“遊々”に心から救いの手を差し伸べるには
どうすればいいか。陽キャとは何か、陰キャとは何か、“橋汰”が自身の経験も踏まえ
選んだその手の行方を、ぜひ見届けてほしい作品です。晴々とする読了感、お試しあれ。

posted by 秋野ソラ at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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