暁佳奈 先生が贈る、四季を顕現する者たちに纏わる物語。シリーズ第5巻は大和に朝を
もたらす「暁の射手」を担う少女“花矢”とその従者“弓弦”に関する逸話を綴ります。
(イラスト:スオウ 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/syunkasyuutou/322207000042.html 】
“弓弦”が傍らにいる安寧と、守り人として彼の未来を縛っているのではと憂う“花矢”。
“花矢”に現人神の役割を負わせる責と、彼女に尽くすことにやりがいを感じる“弓弦”。
お互いを気遣うが故に、2人の間に横たわる溝が埋まらない関係の何ともどかしいことか。
朝をもたらす“花矢”と“弓弦”、2人だけの日常が崩されたらどうなるか。残された者、
家族を含めた反応の一つ一つが生々しくてつらい。「暗狼事件」の顛末が殊の外、今回の
事案に絡んでくる布石のような話運びが印象的で、特に“慧剣”の言動には驚かされます。
再び「日常」を取り戻すために、今回も代行者たちが力を合わせる展開には絆の深まりを
感じます。中でも“撫子”が暁と黄昏の射手たちにも敬意を表す場面は胸が熱くなります。
だからこそ“蒼糸”の粋な計らいには思わず笑みが零れるというもので。次巻も注目です。
2023年01月18日
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