綾里けいし 先生が贈るく現代伝奇ミステリ。第3巻は“朔”と“藤花”の力を活用できる
と尊大ぶる「神がかりの山査子」兄妹の都合に巻き込まれる2人の顛末に触れていきます。
(イラスト:生川 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094531077 】
“朔”の力で本物の神様を“冬夜”に憑かせたら“藤花”と過ごす安寧な生涯を約束する。
“冬夜”からの提案に“朔”が悩む間もなく、その妹“春日”に連れ回される地獄めぐり。
“藤花”と同じく霊能探偵もこなす“春日”が示す醜い地獄の意味を考えさせられる今巻。
何かを為す者のために何かが犠牲となる。「眼球潰し」「死者の手首」「天使の墜落」と
続く事例を視て、当事者たちの想いを感じとりながら「自分だったらどう行動するか」を
思い描いていく“朔”と“藤花”が抱く愛の覚悟、その駆け引きが時に面白く、興味深い。
「神がかりの山査子」兄妹の思惑を超えて動こうとする“朔”たちが目にする“冬夜”と
“春日”、互いが抱く想いの形。改めて問いかけられる「本物の神様」とは何かという謎。
互いが居ればそれでいい、と願う“朔”と“藤花”の逃避行に未来はあるのか。注目です。
2023年01月12日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190085231
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/190085231
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック