立川浦々 先生が贈る、異世界エルフと邂逅した地方公務員の道義を描く異色作。第5巻は
“アリエル”の過去と、彼女の自立を促す“忍”の意思を前に“由奈”が一手を講じます。
(イラスト:楝蛙 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094531015 】
“アリエル”と言葉によるコミュニケーションが少しずつ取れるようになってきた段階で
“忍”が「トビケン」メンバーとの邂逅を図る。これが彼女の存在根拠を明らかにすると
共に、生活保護制度監理を担う彼の「善意の異常性」を再認識させられる展開に驚きです。
親身になってくれる“由奈”に“環”が投げた問いかけ。一度は躱した“由奈”が今度は
別角度から追究する“アリエル”に対して表に裏に、感情を揺さぶられる様子には要注目。
“忍”と“アリエル”の「ダブルスタンダード」を見抜く洞察力はお見事と言うほかなく。
“由奈”が用意した“忍”への誕生日プレゼント。彼の部下として持てる能力を遺憾なく
発揮することで、彼が思い浮かべてすぐに破棄した「最悪なアイデア」を現実へと繋げる
徹底した嫌がらせぶりに、どこか胸がすくような思いがしました。続きも目が離せません。
2023年01月10日
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