平坂読 先生が贈る、変人たちの奇想天外おもしろ群像喜劇。第4巻は“望愛”の逮捕で
迷走する“リヴィア”の生き様を他所に“ブレンダ”が弁護人として全力を尽くします。
(イラスト:カントク 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530995 】
警察から取り調べを受ける間にも発揮される“望愛”の人心掌握術が改めて凄い。そんな
彼女を弁護する“ブレンダ”も裁判まで面倒を見る中で、下心丸出しながら優秀な成果を
出しつつ“リヴィア”を信奉する“望愛”に翻弄されまくる展開には同情を禁じ得ません。
人心掌握、と言えば中学生になった“サラ”が新天地でも地盤を固めつつ新たに“涼子”
と仲良くするやり取りがまた楽しい。彼女の場合は掌握、というより心の隙間に付け入る
感覚に近いかも。南北で特色が出る岐阜独特の文化に振り回される顛末も面白いところで。
悪ある所に“リヴィア”在り。すっかりクズ人生を歩みつつある彼女が出会った“命”は
彼女の心に重い枷を背負わせる兆しを見せていて注視が必要そう。微笑ましい展開の陰で
“ブレンダ”は「名を捨てて実を取る」ことができるのか、話の続きから目が離せません。
2023年01月04日
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