2022年12月21日

『豚のレバーは加熱しろ(7回目)』

2023年のTVアニメ放送に向け準備が進む、逆井卓馬 先生の豚転生ファンタジー。第7巻は
世界を元に戻す命運を握る“セレス”の未来を護るべく“ジェス”たちが力を尽くします。
(イラスト:遠坂あさぎ 先生)

https://dengekibunko.jp/product/butaliver/322208000011.html
https://butaliver-anime.com/


超越臨界の解除方法は「契約の楔を身に宿す者」がいなくなること。“シュラヴィス”が
“ノット”への害意を暗喩し、“ジェス”たちが代替策を探すべく彼女と逃避行を続ける
中で度々“ノット”が示す自己肯定感の低さが一層際立つ展開で、見ていて痛々しいほど。

厳しい状況が続く逃避行の中で“ジェス”たちが再会した“シト”が語る「主君殺し」の
真意。イェスマという制度に対する憤りをあの形で示すしかなかったのかと思うと切ない。
こんなにも報われないことばかりの世界で“ノット”の辿り着いた道がせめてもの救いか。

主人公がラッキースケベなイベントもこなして一段落したかのように見える逃避行の顛末。
しかし忘れてはならない冒頭のやり取りと、彼のもとの世界における身体に迫る命の危機。
“ジェス”が手にしたあの紙が嫌でも思い出させるその瞬間とどう向き合うのか注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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