2022年12月12日

『本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜第五部「女神の化身10」』

香月美夜 先生が贈る大人気ビブリア・ファンタジー。第五部・10巻は“ジェルヴァージオ”
の行方を追う“ローゼマイン”たちが陰謀の渦巻く中心地となる貴族院に総力戦で臨みます。
(イラスト:椎名優 先生)

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待ってました、の魔王降臨。目的のために悪辣の限りを尽くし、愚か者どもに鉄槌を下し
愉悦に浸る“フェルディナンド”の姿を見て、これほど胸のすく思いがしたのは久しぶり。
あの“ジェルヴァージオ”すら障害物のような扱いなのが、爽快と言わずして何とするか。

歴史を動かした「講堂の戦い」の隙間と周囲の状況を埋める閑話集「中央の戦い」がまた
必読レベルの内容。余裕そうに見えた“フェルディナンド”の実態、“ラオブルート”の
因果応報ぶり、“アナスタージウス”が抱く無力感などなど、印象深い場面が目白押しで。

英知の女神“メスティオノーラ”を降ろした“ローゼマイン”もいよいよ神懸かってきて
“ハルトムート”が涙を流すのを微笑ましく思いつつ、不甲斐ない王族に愛想を尽かした
“フェルディナンド”がどんな無理難題を吹っ掛けるか、予断を許さない次巻も注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:09 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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