2022年12月09日

『七日の夜を抜け出して』

『豚のレバーは加熱しろ』の 逆井卓馬 先生が「星海社FICTIONS」に初登場。入学した
高校の七不思議に纏わる超常現象に巻き込まれた少年少女の葛藤を描く青春ミステリです。
(イラスト/藤実なんな 先生)

https://www.seikaisha.co.jp/information/2022/10/31-post-nanoka.html


頂上探求部。山の上に建つ遊辺高校の七不思議を研究する部活に体験入部しようと今は
放置された旧校舎を訪れた“中里”。他に入部へ興味を示す“田子”“垣木”“北別”
と合流した集合場所の教室から出られなくなる所から4月7日の長い夜が幕を開ける──。

夜が明けるまでに七不思議の謎を解かないと生霊にされる、という緊迫した状況の中で
“中里”たちが怪異に巻き込まれながら力を合わせて迫っていく謎を想像しながら読み
進めていくのが楽しい。その過程で見えてくる4人がそれぞれ抱えている秘密に要注目。

“中里”が公平を望む理由。“垣木”が彼を助手に選んだワケ。“田子”が妙に物知り
なのは何故か。“北別”が頂上探求部の活動にこだわる意味は。過去と現在が結びつき、
迎えた朝に漂う不思議な余韻はぜひ読んで確かめていただきたい、そう思える一作です。

posted by 秋野ソラ at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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