2022年12月08日

『ミミクリー・ガールズII』

ひたき 先生が贈る痛快ガンアクションコメディ。第2巻は札幌冬季五輪が目前の日本で
超国家企業連合(カルテル)が仕組む戦争を抑えるべく“クリスティ”たちが臨みます。
(イラスト:あさなや 先生)

https://dengekibunko.jp/product/mimicrygirls/322207000039.html


合衆国、極東連邦、そして日本。カルテル戦争派が札幌で起こすというテロの対策会議。
そこに集う為政者がデザイナーチルドレンばかりなのも世界観を象徴する構図で印象的。
国同士の駆け引きに付き合いつつ観光も満喫する“クリスティ”たちの豪胆ぶりが凄い。

「戦争屋」とのドンパチ、特に旧式戦車でアレに挑むくだりは緊張感と浪漫いっぱいで
見ていて楽しい。時折はさまれる下ネタジョークとの落差が妙に洋画的なのも面白い点。
血気盛んな“クリスティ”たちの尻を拭う“メアリー”には同情の念すら覚えるところ。

今回、カルテル戦争派の思惑は想像以上に規模が大きい話と分かるのもさることながら、
札幌のタワーホテルでさりげなく発生したあの出来事が思っていたより響いてきたこと、
改めて「ミミック」とは何かが気になる続きをどう描くか、注目しておきたいものです。

posted by 秋野ソラ at 00:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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