木緒なち 先生が贈る青春リメイクストーリー。第11巻は大学を卒業しチームきたやまから
離れた“恭也”が新たに辿り着いた「十年後の世界」で直面する人生の転換期に触れます。
(イラスト:えれっと 先生)
【 https://mfbunkoj.jp/product/bokutachi-remake/322204000947.html 】
クリエイティブな世界から離れて知り合いと立ち上げた小さな広告代理店の社長となった
“恭也”に突如入る“九路田”からの電話。嵐を予感させる静かな話の立上がりに不安と
期待がないまぜになる導入ですでに物語への没入感が凄い。めくるページが止まりません。
“河瀬川”が直面する窮地。サクシード上層部の不審な思惑。絶望的な流れを彼女の示す
本音で“恭也”の重い腰を上げさせた時の歓喜たるや。チームきたやまの面々が吐露する
彼への想いからも熱い感情が胸にこみ上げてきます。特に“貫之”のラブレターが印象的。
“恭也”がやりたいこと、「みんなで最高の作品を作り上げる」という夢をいま一度追う
ことへの躊躇いを払拭する師匠の言葉も胸に響くものがあります。再起したプロジェクト
に対しサクシード上層部はどう応えるか。最終巻となる次巻の刊行が待ち遠しい限りです。
2022年10月03日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189845337
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189845337
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック