2022年09月27日

『小説が書けないアイツに書かせる方法』

アサウラ 先生のオリジナル作品が「電撃文庫」に初登場。ED(勃起不全)に悩む新人賞
受賞作家の少年が、ある少女からの脅迫を契機に次回作が書けない事実とも向き合います。
(イラスト:橋本洸介 先生)

https://dengekibunko.jp/product/322202000064.html


とある小説新人賞で優秀賞を飾った月野シズクこと“月岡零”は高校一年生の男子である。
期待の新人作家だが、新作は出ないまま一年が過ぎる。執筆に迷走する彼の前に謎の女性
“琥珀”が現れ、彼女の考えた小説を書かないと周囲にシズクだとばらすと脅されて──。

“雫”が書けない理由が「勃たないこと」も、それに理解を示す彼の姉妹も「電撃文庫」
としては攻めたテーマであることがまず印象深い。下ネタに寛容な“琥珀”もヒロインと
してははっちゃけた設定で、読み進めていくとわかるその下地を培った家族関係も特徴的。

本作のタイトルがダブルミーニングになっているのでは、と思わせる内容。「書かせる」
はひらがなにしたかったのでは、と邪推したくなる展開。飛び道具のように見せながらも
しっかりと魅せる作品に仕上げてきたところは流石の一言。十分にお薦めできる作品です。

posted by 秋野ソラ at 01:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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