「三角の距離は限りないゼロ」の 岬鷺宮 先生と Hiten 先生がタッグを組んで贈る新作は
時の人となった元カノの失踪を機に元カレ少年が彼女を救うため時を越える恋愛物語です。
(イラスト:Hiten 先生)
【 https://dengekibunko.jp/product/322203000069.html 】
高校卒業を意識する“巡”が想起するのは、恋人だった“二斗”との思い出。歌手として
成功した彼女が遺書を残して失踪した、と知った彼は天文同好会の部室で茫然としながら
絆をつなぎ止めるかのように彼女の曲をピアノで奏でていると突然、閃光に包まれて──。
“二斗”と出会った頃に戻った“巡”が、彼女との気さくなやり取りを通じてその魅力を
再認識しながら、過去を改変し、遺書を残して失踪するという「今」を回避できるのでは
ないかと模索し始める試行と思考の連続が面白い。巻き込まれる“真琴”は散々ですけど。
“六曜”や“五十嵐”とは築けなかった関係を築きつつ、才能が開花する前の“二斗”と
新しい繋がりを築く“巡”。彼が今いる世界線を探りつつ読み進める中で出てきた巻末の
あのセリフ。過去作の登場人物も今作の脇を固める物語がどう動くのか注視したい所です。
2022年09月21日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189823273
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189823273
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック