立川浦々 先生が贈る、異世界エルフと邂逅した地方公務員の道義を描く異色作。第4巻は
“アリエル”の身分を証明する者や彼女に関する扱いについて“忍”が思いを巡らせます。
(イラスト:楝蛙 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530841 】
謎の監視者に対する推測。“アリエル”の出自に関する推察。未だ正答を見い出せない中、
“忍”が思いのほか状況を楽観視している点に目を引く冒頭。彼が福祉生活課の業務にて
遭遇するトラブルを見た“由奈”がある推論を得たと思われるが故の振舞いが印象深くて。
“アリエル”を外に出す。今回あの場面に遭遇した“忍”がそう決断したのは放任なのか、
放棄なのか。いずれにせよ彼の胸にある「悪徳」をことごとく糾弾する“由奈”の言葉に
圧倒されるばかり。彼女の決意が今巻の表紙でも演出されていることが分かってなお凄い。
この世界で生きていくための土台を築きつつある“アリエル”はどう生きるべきか。その
筋道をつけるのは“忍”である、という事実が「君の望むままに」というあの言葉からも
裏付けられたのは言うまでもなく。更なる悪徳に彼が手をつける、その時を待ち望みます。
2022年08月31日
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