裕夢 先生が贈るリア充側青春ラブコメ。第7巻は今ひとときは同じ距離感で、同じ時間を
過ごしていこうとする“朔”たちが藤志高祭の準備期間でその想いに楔を打ち込まれます。
(イラスト:raemz 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530858 】
冒頭、“朔”にとっての「フツウ」であろうとする決意が窺える口絵にまず驚かされます。
文化祭の出し物を決めるやり取りなどの間に挟まれる“明日風”たちの独白に“夕湖”が
選んだ道の先にある「今」を、緩やかな夏の終わりを感じて仄かに切なさを覚えたりして。
学年を跨ぐ応援団の運営を通じて“明日風”が合宿などで“朔”たちと共に過ごす様子に
安堵しながら、彼らに追いつこうと頑張る後輩“紅葉”から徐々に目が離せなくなります。
彼女が示す何気ない所作の数々に「頑張る」という真意の片鱗が隠れているとも知らずに。
あの河川敷で。あの公園で。あのキッチンで。「フツウ」であることを選んだ“明日風”
たちに疑義を問う、研ぎ澄まされた覚悟。このまま涙雨で濡れるだけ? そんな終わりは
「彼女」の内にある『本気』がまず許さない。次巻以降で“朔”の見解も待ちたい所です。
2022年08月29日
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