2022年08月24日

『三角の距離は限りないゼロ8』

岬鷺宮 先生が贈る不思議な三角関係恋物語。第8巻は“秋玻”と“春珂”、二重人格の
終わる兆しを前に選択を迫られる“四季”、三者三葉の葛藤に決着をつける最終巻です。
(イラスト:Hiten 先生)

https://dengekibunko.jp/product/zerokyori/322106001047.html


選んだほうが残る、選ばなかったほうが消える。即断即決できない選択を突きつけられた
“四季”が“秋玻”と“春珂”の「最後の願い」を叶えにいくのは、ありと言えばありで。
どうなるか分からない状況だからこそ「最後」を意識する彼女たちの覚悟がいじらしくて。

思い出語りをする“秋玻”と“春珂”の言葉を微笑ましく受け止めつつ、入れ替わる時の
短さに不安も覚えつつ、限界まで達した“四季”を支えるのが“千代田”先生というのは
過去を振り返ると感慨深くもあり。残された「手紙」を読んで奮起する彼は凄いの一言で。

二重人格の起点を意識した“秋玻”と“春珂”、そして“四季”が辿り着く未来は読んで
確かめていただくとして、ただひたすらに彼らの幸せを祈りたくなる結末だと感じました。
次回作『あした、裸足でこい。』も Hiten 先生と組んで制作するとのことで要注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189768961
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック