2022年06月02日

『ルーン帝国中興記2 〜平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す〜』

あわむら赤光 先生が贈る、三英雄共鳴のシャッフル戦記。第2巻は“ユーリフェルト”の
奇跡的な勝利に水を差す火炎魔法の使い手をどう攻略するか、三者三様の動向を描きます。
(イラスト:Noy 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815609481/


ヴェール奪還後に息巻く“ユーリフェルト”へ釘を刺す“セイ”の言い分がごもっともで。
その考えに最初から至らないあたりが彼の将軍たる資質の現れでもあると得心がいく訳で。
そこで“茨姫”の火炎魔法に虚を突かれるあたり、読み手にももどかしい展開が続きます。

今上陛下への貸しを取り立てた“ナーニャ”に同行する“グレン”。彼が目にする帝国の
「膿」に憤る姿には相変わらず胸のすく思いがします。平穏な暮らしを求めて彼が振るう
「商才」に彼女が、そして“ステラ”が惚れこむのも納得。彼の状況が今の所は平穏かも。

“セイ”が思い描く未来図に向けて“ユーリフェルト”と“グレン”が巻き込まれていき、
彼が一歩抜きんでた独走態勢が続くのか、と思えば彼らがそんな一筋縄で済むはずもなく。
それでも情勢は上向き始めている帝国をどう回していくか、それぞれの狙いに要注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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