2022年05月26日

『偏愛執事の悪魔ルポ』

数々のレーベルで作品を上梓し続けている 綾里けいし 先生が「講談社タイガ」に初登場。
天使候補のお嬢様に心酔する執事が悪魔としての立場で揺れるラブコメ×ミステリーです。
(イラスト:バツムラアイコ 先生)

http://taiga.kodansha.co.jp/author/k-ayasato.html#link9784065280119


“琴音”は天使となることを定められた神に選ばれし存在。“夜助”はその彼女に仕える
執事であり、彼女を至高と崇める者でありながら、天使とは敵対関係にある悪魔でもある。
二律背反の感情を抱く彼は、犯罪被災体質を持つ彼女と共に日々事件に巻き込まれて──。

次々に起こる事件から“琴音”を守るべく“夜助”が名推理と共に解決する、のではなく
事件を利用して彼女を悪堕ちさせる妄想、「悪魔的解決法」にうつつを抜かしている間に
彼女が事件を無かったことにする「天使的解決法」で話を丸く収めてしまう展開が面白い。

慈悲の心を試され続ける“琴音”が直面する閉鎖環境での殺人、彼女の体質に纏わる昔話、
迫られる選択。“夜助”は執事として、そして悪魔として緊迫する局面をどう見届けるか。
コメディ要素に引っ張られつつ、エピローグが示す2人の絆の由来が良い余韻を残します。

posted by 秋野ソラ at 01:33 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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