立川浦々 先生が贈る、異世界エルフと邂逅した地方公務員の道義を描く異色作。第3巻は
“アリエル”が描く謎の紋様と2人目の異世界エルフの関連性について“忍”が探ります。
(イラスト:楝蛙 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530636 】
後に“忍”が「魔法陣事件」と呼ぶ今回の騒動。2人目の異世界エルフがいると思われる
場所を突き止めて邂逅するのもさることながら、「見殺しにする」と“義光”たちに宣言
していた思惑とはかけ離れた「正しい行い」に至る彼の迷走っぷりに今巻も驚かされます。
そんな“忍”の迷いを、言葉が通じないながらも理解したと思われる“アリエル”。その
身をもって何とかしたいと示す彼女の意思を感じて、流石の彼も絆されないワケがない。
彼女の言動を見ては自然と「かわいい」と内心こぼす所からも兆しは見て取れましたし。
“徹平”や“義光”が呆れ、“由奈”が蔑視する、“忍”の我が儘を押し通した結果には
当初からは想像もつかない救いと、未来の可能性を感じて穏やかな雰囲気に包まれそうな
結末に釘を刺すあの一文。意想外の新たな未知は希望か、危険か。次巻も目が離せません。
2022年04月27日
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