2022年04月25日

『王様のプロポーズ2 鴇羽の悪魔』

橘公司 先生が贈る新世代最強の初恋を描くファンタジー。第2巻は超人気動画配信者が
“無色”を勝手に彼氏として紹介し、「彼女」の座を懸けて“彩禍”との勝負に挑みます。
(イラスト:つなこ 先生)

https://fantasiabunko.jp/product/202109propose/322012001026.html


“喰良”に終始ふり回されっぱなしとなる今巻。魔術師養成機関〈影の楼閣〉との交流戦
にて“彩禍”と愛の三番勝負を挑むなど、トリックスターのように不可解な言動を見せる
“喰良”の原拠が、序章と終章の章題の付け方に表れている点は仕掛けとしても見事な所。

〈影の楼閣〉の“紫苑寺”学園長と“彩禍”との根深い因縁もあって、番狂わせな展開が
続く上に「彼女」の豹変から一気に世界の危機へと変貌していく状況。流石の“黒衣”も
後塵を拝する、〈庭園〉の存続にも関わる事態に“無色”の資質が問われる緊迫感が重い。

窮地の中、“彩禍”に託された想いを胸に、世界を救うためには手段を選ばないと決めた
“無色”が手にした最悪の手段。“シルベル”が開示したあの情報。“瑠璃”が抱く心の
わだかまり。ほころびが見え始める彼らの秘密、その行方も気になる次巻が楽しみです。

posted by 秋野ソラ at 00:01 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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