2022年03月23日

『エンド・オブ・アルカディア』

蒼井祐人 先生の「第28回電撃小説大賞・金賞」受賞作。生命再生システムにより死んでも
復活する無敵の少年少女たちが繰り広げる戦争を舞台に生まれる、邂逅と共鳴の物語です。
(イラスト:GreeN 先生)

https://dengekibunko.jp/product/arcadia/322110000040.html


クローン技術の進化によって死ぬ間際の自身を再生し、死を回避することに成功した世界。
その軍事転用でいつしか二大強国の戦争が当たり前となり、“秋人”は合衆国の小隊隊長
として連邦と最前線で戦果を上げ続けてきたが、密かにある違和感を覚え始めていて──。

“秋人”と連邦のエース“フィリア”との因縁。そして対比する日常生活の描写が印象的。
2人の戦いにどう決着をつけるか、では済まなくなる不測の事態発生を機に彼の違和感が
段々と頭をもたげていく様子、更に“フィリア”も影響されていく展開が興味を惹きます。

そもそもクローン技術の進化によって構築された「アルカディア」というシステムの目的
とは何なのか。それを知った“秋人”たちがとった行動、それに関わる人々のせめぎ合い、
手にした結果を踏まえて、どう話を続かせようとするのか。蒼井 先生の手腕に注目です。

posted by 秋野ソラ at 00:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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