「友人キャラは大変ですか?」の 伊達康 先生が贈る新作は刃傷沙汰で不当裁定を受けた
王国の騎士団が仇討ちに臨む顛末を、転移した現代人が見届けるファンタジー活劇です。
(イラスト:紅緒 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094611588 】
“喜一”が物置で見つけた魔導書「忠臣吉」によると、祖先は異世界人で本書をパクって
「忠臣蔵」が出来たとある。眉唾物と疑う彼がその本を抱えて寝落ちすると、気がつけば
異世界に。魔導書に書かれていた騎士団に拾われた彼はやがてある大事件を耳にする──。
時代劇でも有名な題目である「忠臣蔵」。TVの年末時代劇も下火となった昨今、知らない
という人にも、細部まで押さえていない方にも安心して読めるように色々と補足しながら、
そこに「伊達康」節とも言えるコミカルな要素を交えながら楽しく読ませる構成がお見事。
異能のような力を得た“喜一”が“キッチュ”として“クラノス”を始めとする騎士団の
面々に認められ、ファンタジー世界での仇討ちがどういった流れで形作られ、四十七士の
一人として巻き込まれていくのかが素直に楽しめる作品。どう続けていくか興味津々です。
2022年03月04日
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