SOW 先生が贈る異世界税制コメディ。第5巻は税悪魔“ノーゼ”の企みを突き止めるべく
大神殿における脱税疑惑に目を付けた“ゼオス”の税務調査に“クゥ”たちが協力します。
(イラスト:三弥カズトモ 先生)
【 http://www.shogakukan.co.jp/books/detail/_isbn_9784094530490 】
【 https://www.sunday-webry.com/detail.php?title_id=5563 】
魔王城の会計を救う希望の光、ドラゴン族が有するミスリル鉱山。その開発を“クゥ”に
任せるため邪竜卿“イタク”の提案した結婚話が今巻の鍵を握るエピソードなのが驚きで。
宗教法人は何でもかんでも非課税、という誤解を解く“ゼオス”の話もためになります。
大神殿の調査をあからさまに拒む、税務を監視する認天使“カサス”。神官長“ポエル”
と組んで弱者救済に動く思惑に絆されそうになる“クゥ”が過たず、2人の過ちを正す
その内容こそ、停滞する日本を諫める暗喩のように思えて熱い感情が胸を過ぎりました。
邪竜卿の見せた憤激に彼の本気を感じさせてくれたり、今巻も見せる“ゼオス”の素が
これまた印象的で、楽しみな要素が増えてきた・・・という大団円な雰囲気を無残にも崩す
“ノーゼ”の悪意。終章の章題が指し示す意味に打ち震えながら次巻の刊行を待ちます。
2022年02月28日
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