2022年02月25日

『Unnamed Memory -after the end- I』

古宮九時 先生が贈る大ヒットファンタジー。世界の理から外れた王と魔女のその後を描く
第1巻は“オスカー”と“ティナーシャ”が死と再生を辿り、呪具破壊の道筋を探ります。
(イラスト:chibi 先生)

https://dengekibunko.jp/product/unnamed/322103000079.html


死しても別の体に生まれ直し、呪具を破壊する権能を与えられる逸脱者として生きる2人。
“オスカー”と“ティナーシャ”が残る呪具を求め、見つけたのが過去を呼び起こす小匣。
厄介な相手も2人ならどうとでも、と抱いた期待は彼女を苛む絶望と共に押し潰されます。

“ティナーシャ”がよもや想い人にグイグイいくラブコメのヒロインと化す日が来るとは。
その変化も90年以上もの緩慢な時を経たからこそと思えば得心もいきますし、何も知らず
応じる“ラジュ”には同情しつつも早く応えてあげて、と生温かく見守りたくなるもので。

脆い面も見せる“ティナーシャ”を結果的に気遣う“ルクレツィア”や“カサンドラ”の
登場とやり取りが印象深く残ります。逸脱者たる2人が歴史の断片にどう関わってくるか、
世界が仕立てた対抗呪具として結果を残せるのか、続きが超楽しみなのは無論のことです。

posted by 秋野ソラ at 00:48 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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