2021年12月27日

『ルーン帝国中興記 〜平民の商人が皇帝になり、皇帝は将軍に、将軍は商人に入れ替わりて天下を回す〜』

「我が驍勇にふるえよ天地」シリーズを完結させた あわむら赤光 先生の新作。斜陽の国
で燻ぶる商人、皇帝、将軍が適材適所の立場に入れ替わり、世を変えていく様を描きます。
(イラスト:Noy 先生)

https://ga.sbcr.jp/product/9784815609474/


長引く戦争で疲弊するルーン帝国。商会の長として現皇帝の失政に思う所ある“セイ”は
皇帝“ユーリ”と将軍“グレン”が同席する酒宴に偶然居合わせる。無礼講をいいことに
自分ならマシな世にできる、と豪語する“セイ”に“ユーリ”はある策を打ち明ける──。

副題にある通り、肩代わりすることで各々が抱える問題を理解し、当事者が選べなかった
独自のやり方で解決に導いていく勧善懲悪な展開は読んでいて実に爽快。“セイ”の話を
軸にしながら“ユーリ”や“グレン”の領域も絡ませてくる構成なのがまた興味深い所で。

“セイ”に“ミレニア”、“ユーリ”に“エファ”、“グレン”に“ステラ”と本来なら
深く関わることのないヒロインたちが、彼らの入れ替わりを通じて抱く想いも気になる点
ではあるものの、定められた1年という期限がどう左右するか。続きが楽しみな作品です。

posted by 秋野ソラ at 00:16 | Comment(0) | TrackBack(0) | ライトノベル
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